※AWS認定クラウドプラクティショナー試験は2023年9月19日に旧バージョン(AWS CLF-C01)から新バージョン(AWS CLF-C02)に変更されました。この記事執筆時点より記事内容について更新しておりますが、正しい試験内容の分野別の割合や試験範囲の取得については公式のページをご確認ください。
AWSに限らずクラウドサービスは私たちの日常生活に急速に広がってきています。そんな背景からインフラを構築する役割ではないエンジニアにもクラウドの知識を必要としてくる場面が多くなってきています。さらに言えばシステム開発を行わない非エンジニアにとっても社会人としてのIT基礎知識として習得しておくといったように、IT業界に関わらず一般的なものごととして捉えられます。
この記事ではクラウドの業界の中でもシェアが高いAWSの一番易しい認定資格であるAWS認定クラウドプラクティショナー試験についてどんな試験なのか、何が問われるのか、試験形式や問題数、よくある疑問などを分かりやすく解説していきます。
クラウドプラクティショナー試験の申込方法や試験当日の注意点などを詳しく知りたい方はこちらのページで解説しています!
クラウドプラクティショナー試験の勉強方法や難易度、試験対策などを詳しく知りたい方はこちらのページで解説しています!
AWSクラウドプラクティショナー試験とは?
AWSクラウドプラクティショナー試験(AWS Certified Cloud Practitioner)はAWSクラウドサービス全般の知識について問われる試験になります。
AWS認定試験にはAWSサービス全般の基礎知識を問われる試験から、各分野の高い専門知識を問われる試験まで現在ベータ版も含めて13の試験があります。
※AWS認定試験の情報は更新されている可能性がありますので最新の情報は公式のページでご確認ください。
その中でAWSクラウドプラクティショナー試験は一番基礎となる認定試験になります。
そのため、試験を受けるために必要な前提資格や条件などはありません。
AWS公式の見解としては以下のように述べています。
受験対象者について
この認定は、AWS クラウドの設計、実装、オペレーションの経験が 6 か月までの受験
者が対象です。この認定は、IT 以外のバックグラウンドを持つ受験者に適していま
す。そういった受験者として、AWS クラウドのキャリアの初期段階にある人や、AWS
クラウドで役割を担う人々と一緒に仕事をしている人が挙げられます。
ただ決してこれまでにAWSを6ヶ月以上業務で触れてきた方でないと合格できないかと言われるとそうではなく、AWSサービスに今まで触れた経験がない方でも問題なく合格することはできます!
特徴
AWSクラウドプラクティショナー試験の概要
試験場所 | Pearson VUE テストセンターまたはオンライン監督付き試験※1 |
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料金 | 100USD(アメリカドル)※3 |
試験時間 | 90分(テストについての解説やアンケートを含めると100分程度) |
問題数 | 65問 |
問題形式 | 複数選択または複数応答のいずれか (4択中1つ答えを選択する問題または4・5択中2つ答えを選択する問題) |
受験言語 | 英語または日本語を選択可※2 |
※2: 英語と日本語の他にも多くの言語を選択できます。
※3: 日本で受験をする際は日本円にて決済が行われ、2024年4月前までは11,000円+税となっています。また2024年4月以降為替レートの更新が入るため、15,000円+税となります。詳しい情報はこちらをご確認ください。
また公式の概要ページはこちらから参照できます。
試験の合否について
AWSクラウドプラクティショナー試験に合格するには、1000点中700点以上を獲得することが必要となります。
ただ受験した時の試験の難易度によって合格点が変動する仕組みになっているので、単純に何問正解していれば合格ということは言えません。
また、問題数65問中15問は採点対象外となるテスト問題が入っています。これらの問題は、今後のAWS認定試験で問題として使用するのがふさわしいかどうか判定されるために出題されるので採点には含まれていません。
このテスト問題はランダム出題され、テストを受けている中ではどの設問がこれに当てはまるか受験者には分からなくなっているので、準備の段階では余裕を持って点数を取れるようにしておくと安心です!
受験してみての感想
実際に受験勉強から試験を経験してみて、
これまで業務でAWSやクラウドサービスを利用してきた方が客観的に知識を証明する資格としてはもちろんですが、むしろこれからAWSに触れ始めるきっかけとして試験を利用する方にもとても合っているレベルなのではと感じました!
筆者自身受験した際の前提知識は、AWSサービスにはほとんど触ったことがなく、ITの知識についてはプログラマーとして2年程度働いていた状態で、まさにこれからAWSとクラウドを学んでいくところから約30時間の学習時間で合格することができました。
勉強をしていく中では特に、実際の問題と問題集などの問題でどんな差異があるのか分かりづらかった印象がありました。その点については以下のページで解説していますので参考にしてください。
受験の申込みについては以下のリンクからサインアップ(すでにアカウントがある方はサインイン)をして頂くと、受験する試験を管理するマイページに行くと思うのでそちらで希望の日時と試験方式で申し込みを行うことができます。
https://www.aws.training/certification/
詳しく受験の申込方法や当日の注意点などを知りたい方はこちらのページでも解説しています。
よくある疑問を解決(FAQ)
私自身の経験やわかりづらかった事柄についてまとめています!
- Q. 実際の試験の内容は練習問題と難易度や質問内容など、何が違うか?
- A. 勉強教材で出題されている練習問題がそのままの文言で出ることはないため、問題を暗記するだけでなく解説などを確認してAWSサービスそのものの知識を覚えていく必要があります。
練習教材ごとのレベルや本番との比較、どんなところまで深く聞かれるのかなどはこちらのページで解説しています。
- A. 勉強教材で出題されている練習問題がそのままの文言で出ることはないため、問題を暗記するだけでなく解説などを確認してAWSサービスそのものの知識を覚えていく必要があります。
- Q. Udemyなど各学習サイトの内容でどれくらい網羅できているのか分からない。
- A. 私の印象では、どれも一つの勉強教材では全ての試験範囲は網羅出来ておらず、AWS公式の解説や勉強ツールを含めて複数の教材を利用することでカバーできると感じました。また知識を学び、記憶の定着を図る上でAWS公式のページだけでなくUdemyやそのほかの解説コンテンツを閲覧することでスムーズに効率よく学べた印象がありました。
- Q. 申込み方法や試験範囲について、公式のページなどで分かりづらい部分があった。
- A. こちらのページで申込方法について解説しています。ただ情報が更新されており反映できていない可能性もありますので、公式の情報も確認しながら活用ください。
- Q. 試験範囲を説明しているサイトを読んだが、勉強する前の知識がない状態では理解しづらい曖昧な表現で全体像が把握できなかった。
- A. 公式のページではこちらで試験範囲について説明されています。ITの前提となる知識やAWSのサービスについて知識がない状態だと、試験範囲のイメージそのものがしづらいかもしれません。
筆者自身も試験範囲について把握してから勉強に取り掛かりたいタイプだったので、勉強を始めた段階では手探り状態でしたが、おすすめの教材を学んでいくにつれて徐々に把握できるようになったため、あまり全体像を把握することに固執せずに勉強を始めてしまうのも手だと思います!
また2023年9月19日から試験の内容と範囲が変更となったので、その点について以前の内容で解説をしている記事などに注意して、公式ページなどを確認してください。
- A. 公式のページではこちらで試験範囲について説明されています。ITの前提となる知識やAWSのサービスについて知識がない状態だと、試験範囲のイメージそのものがしづらいかもしれません。
まとめ
AWS認定クラウドプラクティショナー試験について、どんな試験なのか、どんな内容が問われるのか、また疑問に思った点や分かりづらかった点を筆者自身の経験からまとめました!
試験勉強はまずどんな試験なのか把握することで、効率よく勉強しできるだけ無駄な時間を使いたくないと思うので、この記事が少しでも役に立てば幸いです。