WordPressでテーマを新規作成したいときや、外部のテーマからカスタマイズして子テーマを作成したいときにローカルにWordPressの開発環境を作成する必要があります。
今回はMacでローカルにMAMPを使用し、WordPressを動かせる環境を作成していきます。
環境
- OS:M2 Mac OS
- MAMPバージョン:MAMP & MAMP PRO 7.2(ARM)
- Webサーバー:Apache
- PHPバージョン:8.3.14
構築手順
以下の流れで構築していきます。
- MAMPのダウンロード、セットアップ
- DBのセットアップ
- WordPressのインストール・初期設定
- WordPressでの開発
MAMPのダウンロード、セットアップ
まずはMAMPの公式ページからMAMPをダウンロードしてきます。
MAMP公式:https://www.mamp.info/en

MAMPには「MAMP」と「MAMP PRO」の2つのプランがありますが、MAMP PROの方は有料プランなので通常の「MAMP」の方をダウンロードします。
次にダウンロードしたZIPファイルを解凍して、Appファイルをダブルクリックします。

実行する際の許可を求められる手順はOKとすると、アプリケーションのダウンロードが開始されます。

ダウンロードが完了したら、(生成されたpkgファイルを実行し)手順に沿ってインストールします。

インストールが完了すると、MAMP(とMAMP PRO)のアイコンが作成されているはずなので、MAMPの方を実行します。

MAMPが起動した画面は以下になります。

ここからはMAMPのセットアップになります。
主に以下の2点を行いますが、必要がなければスキップしてください。
- MAMPが使用するポート番号の設定
- デフォルト設定:8888
- MAMPのドキュメントルートのパスの設定
- デフォルト設定:
ポート番号の設定:
MAMPのアプリを開いている状態で、MAMPのメニューからSettings…を開きます。

SettingsからPortsタブを開きます。

今回はApacheを使用するので、一番上のポート番号を設定します。変更する必要があれば設定し、OKで設定完了です。
MAMPのドキュメントルートのパスの設定
次にSettingsのServerタブを開き、ドキュメントルートフォルダの設定をします。

このページの「Document root」で設定されている値がドキュメントルートになっており、今回はWordPressを動かすため、ここに設定していくことになります。
変更する必要があれば、「Document root」の「Choose…」をクリックし、新たに設定するフォルダを選択し、OKで完了です。
DBのセットアップ
次にMAMP上で動くWordPressが使用するDBを用意していきます。
今回はMySQLをDBとしてMAMPから設定していきます。
MAMPの起動画面の右上にある「WebStart」をクリックし、ブラウザを開きます。


その後ブラウザ上で開いたページのツールバーから「phpMyAdmin」をクリックします。

phpMyAdminのページを開いたら、「データベース」タブを開きます。

「データベースの作成する」の下にある入力欄に任意の名前でデータベース名を入力し、データベースを作成します。
このデータベースをWordPressのデータを格納するために使用します。
WordPressのインストール・初期設定
次にWordPressをローカルの環境にインストールしていきます。
WordPress公式のダウンロードページから最新版をダウンロードします。

ダウンロードしたZIPファイルを解凍し、作成されたwordpressフォルダをMAMPのドキュメントルートフォルダに格納します。
次に、http:/localhost:8888にアクセスして、フォルダのリンクページが表示されるのでWordPressの初期設定を行います。
※ポート番号の指定はMAMPで設定したポート番号に変換してください。
もしここでインストールウィザードの画面へのリンクがないようであれば、MAMPのドキュメントルートフォルダとして設定したフォルダの直下にindex.phpが自動で生成されていると思います。そのindex.phpは不要になるので削除してから、再度アクセスしてみてください。
まず言語の選択をします。

次にWordPressに関する説明の画面を確認するとDBの設定画面になります。
DBの接続情報には以下の内容を設定します。
- データベース名:phpMyAdminで作成したデータベースの名前
- ユーザー名:root(特に変更していなければ)
- パスワード:root(特に変更していなければ)
- ホスト名:localhost
- テーブル接頭辞:任意

DBの接続情報を送信したら、次の画面になります。

「インストール実行」をクリックします。
次にWordPressの基本情報を入力するフォームが表示されるので適宜入力をしていきます。

インストールを行い、完了ページで「ログイン」のリンクをクリックすると、WordPressのログイン画面に遷移します。

先ほど設定したユーザー名とパスワードを入力することで、WordPressの管理画面に入ることができました。
WordPressでの開発
ここまでで、ローカルにWordPressの開発環境を構築することができました。
あとは目的に合わせて、ローカルのWordPress上でテーマを作成したり、インターネット上に公開する前のテーマを確認したりすることができます。
起動中のMAMPは起動画面の右上の「Stop」ボタンから起動中のサーバーを停止することができます。
まとめ
以上で、MacにMAMPをインストールし、WordPressを使い始めるまでのセットアップを完了しました。
時期によってそれぞれの画面の内容が異なる可能性がありますが、基本的な操作は同じになると思います。
ありがとうございました!