WordPress

MAMPのphp.iniを編集してスペックを調整する(メモリ、アップロードサイズなど)

今回、ローカル環境でWordPressを動かすためにMAMPをインストールしていたのですが、プラグインでファイルをアップロードする際に標準のスペックの設定値では足りないことがわかったので、MAMPのphp.iniを修正して可能なアップロードサイズを変更したいと思います。

やりたいこと

ローカルで動かしているWordPressにて、「All-in-one Migration」のプラグインでサーバーから取得したバックアップをローカルの環境に復元する時に、ファイルのアップロードサイズ制限に引っかかってしまったので、解消したいと思います。

解消前:「Your host restricts uploads to 48MB.」となっていて、48MBまでしかファイルをアップロードできない設定になっている。

前提

以下の環境で行なっています。

  • OS:M2 MacOS
  • MAMPバージョン:7.2
  • MAMPで使用する言語:PHP 7.4
  • (使用したいWPプラグイン:All-in-one Migration)

mampがローカル環境にインストールされている前提になります。

まだインストールしていない方はこちらから確認できます。

手順

それでは実際に修正していきます。以下の手順で修正します。

  1. MAMPが起動中であれば、停止しておく
  2. MAMPで使用しているPHPバージョンのphp.iniを開く
  3. 修正したいスペックの設定値を変更して保存する
  4. MAMPを起動しなおす

MAMPが起動中であれば、停止しておく

修正作業に入る前にMAMPで何か起動中であれば、MAMPを停止しておきます。

↓起動中

↓停止中

MAMPで使用しているPHPバージョンのphp.iniを開く

次に、MAMPでphp.iniファイルを修正するために、使用しているPHPのバージョンのフォルダの中に入っていきます。

Macを使用していますので、MAMPの設定ファイルはApplicationフォルダの中にあります。

私の場合は以下のパスにあります。

/Applications/MAMP/bin/php/php7.4.33/conf/php.ini

このファイルをテキストエディターで開いて次の手順にいきます。

修正したいスペックの設定値を変更して保存する

そして、開いたphp.iniファイルで修正したい内容に応じて以下の値を修正します。

※値は抜粋しています。

設定値

  • max_execution_time:1度のスクリプトが実行できる最大時間
    • max_execution_time = 60
  • max_input_time:1度のスクリプトがリクエストを送信できる最大時間
    • max_input_time = 60
  • memory_limit:割り振られた最大メモリ数
    • memory_limit = 512M
  • post_max_size:POSTで受信できる最大サイズ
    • post_max_size = 1028M
  • upload_max_filesize:ファイルをアップロードできる最大サイズ
    • upload_max_filesize = 1028M

※説明の下に記載してある値は参考値です。ご自身の必要な値を設定してください。
※それぞれの設定値の初期値もPHPのバージョンによって違うようです。

修正したら、ファイルを保存します。

MAMPを起動しなおす

始めに停止を確認したMAMPを起動します。

MAMP起動後のWebページ

起動が完了したら、設定値が反映されているか使用したかったプラグインで確認してみます。

ファイルアップロードの注意書きが「1GB」に変更されていました。

以上です。無事解決できました。